世界において、有数の長寿国といわれている日本。寿命が延び、高年齢者が増えたことによって、認知症が広く知られるようになりました。この認知症は、誰にでも発症しうる可能性のあるものです。ですから、両親や伴侶が認知症になってしまったときに混乱したり、間違った対応したりしないように、認知症の症状や予防などについて学びましょう。
認知症は、脳に障害が生じることによって発症します。障害が出る脳の場所によって認知症も種類が変わり、症状についても変わってきます。ですが、一般に認知症として取り上げられる「アルツハイマー型認知症」は、認知機能障害からなる記憶障害や感情のコントロールができないなどの症状が主に発現します。
認知症の初期症状は、老化によって引き起こされる症状と同時期に発現することが多く、さらに認知症によって引き起こされている記憶障害を、老化による物忘れと勘違いすることが多いといわれています。そのため、認知症の初期症状を老化と勘違いしてしまい、認知症の発見が遅れてしまうということも多いそうです。
どんな病気でも、早い段階で病気を発見し、改善や進行を遅らせるなどの対応をする必要があります。もちろん、認知症も早い段階で見つけることによって、認知症にかかった本人にも、当人を介護する家族にとっても、精神的負担が減るなどの大きなメリットがあります。
では、認知症の初期症状として上げられる症状をご紹介します。下記の項目を参考に、認知症の可能性を考えてみてください。
家事や仕事などで、今までできていたことができなくなった。
簡単な計算問題を間違えるようになった。
同じことを言ったり、同じことを聞き返したりしてしまう。
最近の記憶がはっきりとわからない。
ものの名前が思い出せない。
約束を忘れてしまう。
大切なものでも置き忘れるなどしてしまう。
鍵のかけ忘れや、ガスの消し忘れなどが多くなった。
いつも欠かさず行ってきたことを、やらなくなった。
服装に関して気を使わなくなった。
趣味などの好きなことに興味、関心がわかなくなった。
ちょっとした事でも怒りやすくなった。
信用していた人やことを、信用できなくなった。
場所や時間に対して、意識しなくなった。
見慣れた場所でも、道に迷ってしまうようになった。
認知症予防として、広く一般に知られているのは、脳トレと言われている脳のトレーニングですね。ですが、この脳トレよりも更に効果があるといわれているのが、運動や食生活の改善による生活習慣病などの予防――寝たきり状態の回避とされています。寝たきり状態になってしまうと、認知症が発症する可能性が上昇することがわかっているため、散歩などの運動や、塩分やコレステロールを控えた食事などによる寝たきり状態の回避は、認知症回避のためにもなるといえます。
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