発達障害のペアレントトレーニングとは、発達障害児を持つ親のための子供の育て方のトレーニングです。
親の適切な接し方は、障害による症状の改善や、子供が感じている困難の軽減につながります。
発達障害児の子育てには、健常児の子育てに比べて知識やコツが必要となるのです。
また、発達障害を持つ子供の親は、深刻な悩みや不安を抱える場合が多いですが、ペアレントトレーニングは悩みや不安の解消にもつながります。
子供の成長のためにもなりますが、親が子育てを辛いと感じなくなったり、子育てに少しでも余裕が出てきたり、親にとってのメリットもとても大きいのだそうです。
ペアレントトレーニングは主に子供に対する適した接し方を学びますが、下記のような内容があります。
ペアレントトレーニングは講座・ワークショップ、本などで学ぶことができます。
講座やワークショップが近くで行われていない場合もありますが、本を活用することで十分に学べます。
ペアレントトレーニング講座やワークショップでは、実習があったり、質問が出来たり、個人面談などで講師の意見を聞けるというメリットがあります。
また、同じような発達障害の子供を持つ親と話ができるということも良いですね。
ペアレントトレーニングは、親子での参加が不可となっている場合や託児がない場合もあり、なかなか参加できない人も多くいます。
しかし、本を使用するならば、自分の空いている時間を利用して学べます。
ペアレントトレーニングの本はたくさんあるので、本を選ぶ際にはホームページの口コミなどを参考にするのも良いでしょう。
トークン・エコノミーシステムは、子供に身につけて欲しいことをスムーズに身につけさせる方法であり、ペアレントトレーニングに取り入れられている場合もあります。
子供に身につけてもらいたいこと(1つ)、少し頑張ればできること(2つ)、普段からだいたいできていること(2つ)を決め、できたら○印やシールを表に貼っていきます。
目標(身につけてもらいたいこと)は難しすぎないことを選ぶのがポイントです。
5つの約束のうちの一つでもできたら、ポイントをもらえます。
普段から大体できていることも含まれているので、全くポイントのもらえない日が少なく、自信を失ってしまうことはありません。
子供にルールを説明し、ある一定の期間にポイントがいくつになったら(または、一定期間毎日ポイントがもらえたら…など)子供に与えるごほうび(あまり高価でないもの)を一緒に決めます。
できなかったからと言って、×印をつけたりはせず、できた日にだけ○またはシールで印をつけるようにしましょう。