発達障害が広く知られるようになってきましたが、子供が持つ障害というイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、近年社会に出てから発達障害の診断を受ける人が増えています。
発達障害は昔からあった障害です。
しかし、認知されるようになったのは、最近のことであり、障害に気付かずに大人になった人も多いはずです。
大人になって発達障害の診断を受け、今まで自分が苦手だと感じていたことの原因が障害だとわかり、ほっとする人もいれば、障害を受け入れられない人もいるようです。
発達障害は先天的な障害であり、成人になって発症することはありません。
大人の発達障害とは、大人になるまで発達障害に気付かず、大人になってから診断を受けたり、自覚したりするケースを言います。
青年期・成人期になって発達障害が見つかるケースは、最近とても増えています。
学生時代は発達障害を個性や苦手なこととして捉え、困難なことも自分なりの方法で乗り越えてきたけれど、社会に出て発達障害によるトラブルに戸惑ったり、悩んだりして、発達障害を自覚する人や、抑うつ症状などがきっかけで発達障害が発見される人などが増えているのです。
大人の発達障害も子供の発達障害と同様、社会性・コミュニケーション・創造性・体の感覚などに特徴があります。自分に当てはまるものはありませんか?
発達障害によって日常生活に支障がある場合には、診断を受け、適切なサポートを受ける必要があります。
その場の雰囲気がつかめなくて、その場では不適切な事を言ってしまったり、全く関係のないことを言ってしまったりする。(周囲の反応がそのように感じることがある)
「空気が読めない」「宇宙人」などと言われることがある。
「話が長い」といわれることがよくある。うまく要約できずに、長く話をするが、相手にはうまく伝わっていない。
自分でも何を話しているのかわからなくなることがある。学童期・思春期は、学校の文章問題を理解するのが困難だった。
興味のあることに関しては、過剰なほどに集中してしまう。
その集中は、他の人に声をかけられても耳に入らず、一晩中でも集中を続けられるほどである。
子供の頃から、興味のある分野に関しての知識は大人顔負けのものだった。
一つ一つ説明してもらわないと理解ができず、「ちゃんとやりなさい」「適当でいいよ」などのあいまいな表現の場合に、どのようにしたら良いのかわからない。
幼児期から「あそこ」「それ」などの抽象的な表現が理解できなかった。
場所が変わっただけで緊張してしまい、ふだんしていることも出来なくなってしまう。
なれるのにとても時間がかかる。
急に予定が変更したりすると、どうして良いのかわからなくなってしまう。
一度にいくつかのことができず、混乱してしまう。
何かをしているときに、他の事を頼まれたりしても、何を言われたのか覚えていないことがある。
「正直すぎる」と言われることがある。相手が不快に思うことも口にしてしまう。
また、言葉の裏が読めずに、言葉をそのまま受け入れるので、冗談や遠まわしな言い方が理解できない。
五感に敏感であり、肌触り(触覚)にこだわりがあって特定の衣服しか着なかったり、他の人が聞こえない音にも気付いてしまったりする(聴覚)。
気になる臭いがあったり(臭覚)、食べ物の好き嫌いが激しかったりする(味覚)。