学童期に入ると、時間割がある中で、クラスのみんなと同じことをしなければならない場面が多くなります。
「明日までにこれを持って来てください」「体操服に着替えて体育館へ移動しましょう」など、先生の指示に従って行動しなければなりません。
発達障害に気付かずに普通学級へ通っていると、生活しにくさを感じながら学校生活を送っている場合もあるかもしれませんし、何気ない友達や先生からの言葉を負担に感じたり、傷ついたりする場合もあるかもしれません。
また、思春期は心にも体にも大きな変化のある時期であり、周囲の目や友人との関係も気になってくる時期でもあります。
友人との会話に入っていけない、自分だけ何か違うと悩みを抱える場合も少なくありません。
学童期に入ると、幼児期のような多動はなくなって落ち着きますが、集団生活の中で困難さを感じることが多いです。
思春期は体や考え方の変化も現れ、情緒が安定しない時期でもあります。
ストレスを溜め込まないようにすることも大切です。
じっと座っていることができずに、教室の中を歩き回ったり、教室を飛び出してしまう場合もあります。
人が話しているときに急に自分のことを話し出したり、冗談がわからなかったり、言葉の裏を理解できなかったりします。
ゲームなどで勝つことや1番になることにこだわり、負けるとひどく怒ってしまいます。
自分の気持ちを上手に伝えられなかったり、友達とのトラブルが多かったりして、1人でいることが多いです。
大人や年下の子どもとは上手に付き合える場合もあります。
周囲の友達との能力の違いを感じたり、不快な出来事などが気になったりして、学校が嫌な場所に感じてしまい、学校に行くことが嫌になってしまいます。
学校に行かなくなってしまう場合もあります。
ルールをかたくなに守るケースと、全然ルールを守れない場合があります。
広汎性発達障害に多いケースは、絶対的にルールを守り、守らない人がいると注意したり、起こったりします。
ADHDでは順番を守れない・注意されてもすぐに同じ事をしてしまうなど、ルールを守れないケースが多いです。
筋道を立てて話が出来ない(話が飛ぶ)・話が長すぎる・何を言っているのかわからない・自分の求めている答えを返してもらえるまで質問し続けるなどがあります。
手先が極端に不器用・三角形や丸が書けない・鏡字を書いてしまう・文章問題が解けないなど発達障害の種類や程度によって異なります。
就学前健康診断は、小学校入学前に行われる健康診断です。
地域や学校によって多少内容が異なることがあるかもしれませんが、問診・内科検診・歯科検診・眼科検診・視力検査・聴力検査・簡単な知能検査があり、発達障害がそこで見つかるケースもあります。
就学前健診で、気になるところがあった場合は、就学相談で子供に適した就学について相談ができ、助言してもらえます。
就学相談は子供の就学について、教育委員会が相談に応じてくれます。
知能検査・健康診断・集団行動観察の検査を行い、就学先などを決めていきます。