子供の発達はそれぞれであり、個人差がかなりあります。
しかし、「ただ発達が遅いだけ」と放っておいては、発達障害に気付かず、適切なサポートができない場合もあります。
「どうしてできないの?」と、叱ることが子供を傷つけてしまうこともあり、早期発見が必要なのです。
このページでは、発達障害の年齢ごとによくみられる症状を紹介していますが、発達障害には、さまざまな症状があり、ここで紹介する症状だけではないのでご注意ください。
発達障害のライフステージごとの特徴を確認することが必要です。
安易に発達障害だと決め付けることは良くありませんが、早期発見はとても大切なのです。
しっかり言葉で伝えられるようになるまでは、(取ってもらいたいものなどに)指をさして要求を伝えますが、指差しをせず、人の手をつかんで(物を取らせようとするなど)何かをさせようとします。(クレーン現象)
声をかけても視線を合わせようとしません。
また、歩けるようになると、うろうろしながら横目で見たりもします。
抱っこをすると後ろへのけぞってしまったりします。
触られることを嫌がったりします。
手がかからないと感じる親も多いです。
こだわりの一つであり、決まったものしか食べてくれません。
聴こえてくる言葉に反応を示さないけれど言葉以外の音に反応する場合や、言葉を理解しているけれど発語がうまくできない場合があります。
一般的に1歳頃から赤ちゃんは歩けるようになりますが、歩けるようになるのが遅かったり、歩けるようになってもぎこちない場合があります。
人見知りや後追いがみられるような時期になってもみられず、親以外の人でも親と同じような対応をするため、人なつっこいイメージを持たれる場合もあります。
発達障害と診断されるのは3歳以降が最も多く、特徴的な行動や発達の遅れが目立ち始める時期です。
この幼児期になると、検診などで指摘されるケースも少なくありません。
こだわりの一つであり、同じ食べ物でも同じメーカーのものでなければ食べないというような強いこだわりをみせる場合もあります。
3歳を過ぎてもほとんど言葉が出なかったり、単語を言えるけれど会話が出来ない場合があります。
また、言われた言葉をそのまま返す「オウム返し」もみられるケースが多いです。
3歳くらいまで順調に言葉の発達をみせていたのに、急に何も話さなくなる場合もあります。
限られたものに興味を持ち執着します。
くるくる回るものに興味を示してミニカーなどをひっくり返してタイヤを回して遊んだり、本をめくって動きをずっと見ていたりします。
不安を感じたりしたときに、泣き叫んだり、暴れたりします。
床などに寝転がって激しく暴れることもあります。
目的もなくひたすら走り続けたり、とにかくじっとしていられないケースが多いです。
チックの症状には、瞬き(回数がとても多い)・首振り・肩上げなどがあり、鼻鳴らしや咳払いなどの症状がある音声チックもあります。